新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    屋外鼻腔粘膜採取ユニット発売に伴い、製造元の広島ピーエスより広島県の報道機関向けにプレスリリースを行いました。

    屋外鼻腔粘膜検査ユニット プレスリーリース

    厚生労働省が推進する、「診療・検査医療機関」の運用イメージ

    11月以降のインフルエンザ流行期に向けて、発熱患者を診療する医療機関を、各県で募集しています。
    この指定をうけるための準備として、発熱者を受け入れる体制整備が求められています。
    ユニットハウス・プレハブを活用した屋外検査、テントを活用した屋外診療などが軸になる対応です。

    院内で対応する仕組みを検討されている医療機関もあるようですが、飛沫感染の可能性が高い疾患を室内で混在する環境の運用は、現実的に安全な対応が困難だと考えています。

    私たちが提案する運用体制と、屋外検査ユニットの活用についてご紹介しています。
    備えるだけでそれほど発熱患者さんが来ないという、空振りの状態でも良いので、安全に運用できる体制を整備することが必要だと考えています。
    ご参考になれば幸いです。

    日本医師会の「診療・検査医療機関について」の資料

    以下は、私たちが設計して運用しているフロー
    屋外スクリーニング検査ワークフロー
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    会計時に、トレーを介して金銭の授受を行うという行為をみかけますが、この行為に意味があるのでしょうか?

    実際のところ、この新型コロナウイルスの感染は大多数が飛沫感染です。
    飛沫で高度に汚染された手を持つ人が存在する状況は非常に発生しにくいと思います。
    診療施設・店舗の多くは、入り口にアルコールを設置しており、皆さんアルコール消毒して入店します。この状態で運用されている状態で、高濃度の汚染した手は発生しません。
    このためトレーを介してのおつり授受対応を行う行為に意味はないと認識しています。

    病院などで、医療従事者が部屋を出るたびに手指をアルコール消毒しているのは、医療従事者の手を介しての感染を防ぐためです。手袋をしている場合は、部屋を出るたびに手袋を履き替えています。
    スーパーのレジなどでは、手袋をして作業をしていても交換しないまま作業されているので、実際の実務でみると感染対策にはなっていません。
    手袋が重要というよりは、汚染物に触った可能性があるなら、頻回の消毒が正解です。
    しかしながら、飛沫でビシャビシャに汚染されたお札や、コインであれば手洗いが必要ですが、そうでないのであれば手洗いも不要です。おつりを介しての接触感染は極めて発生しにくい状態です。

    世の中の多くで、受付や、入り口付近で体温を測る、検温をしている事を見かけます。
    否定をするつもりはないのですが、この対応は過剰対応であると認識しています。

    顧客・利用者・患者側も、受付・店・診療側もいずれもサージカルマスクを着用している前提であるならば、感染リスクは極めて低い状態です。
    病院・診療所などで、発熱者を選別して、ワークフローを分ける目的での検温は賛成ですが、それ以外の目的での検温は必要ではありません。
    目的がないけれども、心配だから検温しますという行為は推奨すべき行為ではありません。
    そもそも発熱者を発見して、入店拒否をすることでトラブルになる方が心配です。

    濃厚接触の定義は、マスクをしていない状態で1M以内に15分以上、感染者と接触した状態の事です。
    マスク・マスクの関係ではこれに該当しません。

    新型コロナ 濃厚接触の定義について

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