理科の授業でたぶん全国民習っているとは思いますが、おさらいで解説します。
人体の免疫機能を構成する、マクロファージ、キラーT細胞や、B細胞が感染症に対抗して免疫反応を行います。その際にIgM抗体を獲得します。しかし、IgM抗体では処理できない事が多く、3週間から4週間程度時間がかかりますが、このIgMを助けるために、強力なIgG抗体が作られます。IgG抗体が作られると、過去の感染攻撃記憶を司るメモリーT細胞やB細胞からの引き継ぎにより、いち早くウィルスを攻撃することができるようになります。
2回打つワクチン接種では、この体内で行われる免疫反応を薬の力で意図的に体内で発生させることで、免疫抗体を体内に獲得する仕組みになっています。このため、新型コロナに対するIgG抗体を機械的に作っています。理論上はIgM抗体が1回目のワクチンで作られていたら、3週間以上間隔が空けば、2回目のワクチン接種は、どのメーカーでも良いです。
ただし、メーカー保証や、薬事承認の関係から、同一メーカーで2回打つ事になっています。
免疫系は、学生時代から非常に興味のある分野のため、解説が細かくなってしまいました。
漫画の働く細胞でも似たような解説があると思いますので参考になさってください。