新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    2020年09月

    コスパが悪すぎます。経済的に非効率だし、医療資源の効率の観点からも意味ないです。検査の基本はスクリーニングです。
    検査を行うかどうかは、症状を確認した上で、医師の判断で、行うというのが療養担当規則に定められています。

    現状の課題は、医師が検査が必要と判断して、検査依頼をかけ、検査を実施し、結果が普通は翌日になるという時間的なものです。

    検査能力の話がよく出ますが、PCR検査は、今コロナに罹患している。もしくはコロナな死骸がある状態の結果がわかる検査です。

    今は指定感染症での公費対応だから、保健所の指示の元での差配だから余計に複雑なフローとなっています。私のところでは、金曜日にPCR検査を発熱外来に依頼すると、土曜日の夕方、外来休診日に事務長の携帯に結果報告が来る。という感じです。

    無症状感染者を見つける事を必死にやるならPCR検査を沢山やるのはありかもですが、1回3万円かかる状態で頻繁に検査をするなんて無茶な話です。
    1回千円くらいでいける体制なら医療機関で積極的にできたらいいなと思います。
    現状では症状のある人を絞って検査が正解です。

    私達は10月以降は、37.5℃以上の患者さんに対しては、一律インフルエンザと、新型コロナの抗原検査を行い、スクリーニングをかけて対応します。

    ちなみに、スメアによる検体採取ですから基本屋外の検査ユニットで行います。
    ベッド移動、救急搬送の人のみ隔離室対応での検査となります。
    PCR検査を全例にやるという発想はないです。
    皆さんの参考になれば幸いです。

    新型コロナな検査結果や、検診の結果はアプリ登録して個人管理して欲しいです。
    診察の時にスマホで確認させともらえると助かります。
    マイナンバーでの紐付けの議論がありますが、法整備が大変みたいです。
    代表の携帯電話番号に紐つけて管理するシステムを構築して、それを共有許可するかどうかを受診する患者さんの権限対応して欲しいです。
    検診結果、お薬手帳、血圧手帳、などをそのデータベースに入れておいて欲しいです。
    新型コロナの検査結果も入れて貰えたら、履歴、追跡も行えます。なんせ、今のスマホにはGPSが標準装備です。通信契約厳しい経済事情の人は、病院来た時だけwifi接続対応でもよいです。
    こんな感じが良いと思います。

    経済対策としては間違ってないと思います。
    気になるのが開始時期です。
    医療機関が、インフルエンザ流行期に向けて、新型コロナウイルスの拡散にも気を配り始める時期が10月以降の冬場です。
    そもそも忘年会の季節はインフルエンザ流行している、いわゆる風邪がはやる時期です。
    新型コロナに対して警戒すべきタイミングでのGO TOイートキャンペーンは不安です。
    感染防御できる、旅行中の移動は大丈夫でも、食事の際は無防備だからスクリーンや、換気対策大切です。しかしながら、冬場の換気は適切に行えると思えない。30分毎に5分換気したら、凍えそうですね。
    やるなら夏場にして欲しかった。

    布マスクを政府が配った事で、布マスクでもコロナ対策として有用であるという型に通知等が修正されたのには愕きましたが、基本的に布マスクには感染防御性能はないです。
    不織布マスクでも、基材にメルトブローン不織布が使われてない物であれば、感染防御性能はないです。
    ウレタンマスクの販売もよく見かけますが、これも感染防御性能はないです。
    布マスク、ウレタンマスクの機能は、自分の唾を飛散するのを防ぐ効果があるだけです。
    マスクの本来の飛散防止機能は果たしてますが、コロナウイルスは布の目よりも小さいですから、唾は飛び散りませんが、もしコロナウイルスに罹患した人の場合は布マスクを通して飛散する可能性はあります。
    マスクの性能を簡単にチェックするには、マスクを下にして覆う面に対して水を注いでみて下さい。基材にメルトブローン不織布があれば水は通過しません。
    結論、布マスクは自分の唾を拡散させない効果はあるが、自分がコロナになると飛散は防げない。となります。

    WITHコロナというキーワードは、経済と感染症対策の両立を示すためのキーワードです。
    WITHコロナを実践するためには、現行制度の見直しが必要です。

    医療行政は、指定感染症という枠組みを撤廃し、どの医療機関でも保険診療で新型コロナの検査が行る状況を作る必要があります。指定感染症では、公費対応のため、指定感染症医療機関しか対応できません。
    風邪の患者を診る医療機関は、新型コロナ感染者かどうかを振り分ける機能を持つ必要があります。
    しかしながら、新型コロナは慢性期疾患患者や、高齢者と混在すると危険性が増しますから、導線を分けて安全に分離する状態を作る必要があります。
    私たちは、この枠組みを屋外検査という事業モデルを準備しました。

    過度の危険性を煽らないことが重要です。10年前に中国で発生したSARSの変異種という事で現在の新型コロナに対して過剰反応している傾向があります。
    SARSは致死率が20%程度と極めて凶悪なウイルスでしたが、今回の新型コロナウイルスは、致死率は約2%程度とのことです。ちなみに、季節性のインフルエンザの致死率は0.5%です。
    課題は、高齢者や基礎疾患のある場合での重症化率が約20%との事ですので重症化率に注意が必要で、さらに、罹患後の後遺症報告が多いという点に注意が必要です。

    経済行政は、換気の徹底指導、3蜜回避の徹底指導、飛散防止の物理的対策の徹底指導、追跡アプリ等の危険管理情報の公開、マスクなどの感染対策インフラ整備が求められます。個人情報保護というキーワードが強すぎるため、保護しすぎて経済がうまく回っていない印象です。
    経済封鎖して対応するよりも、早期発見、早期隔離(主に在宅隔離)、医療機関での追跡モニタリングという仕組みを設計して早期に運用を行う必要があります。あとは、在宅隔離を行うための準備、指導をドラッグストアや、100円ショップと共同して情報発信したらよいと思います。
    私たちは、病院の売店で在宅隔離カートというものを準備して患者指導に活用しています。

    zaitaku
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