新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    2020年10月

    簡易抗原検査の注意事項について、実際に簡易抗原検査を実施している医療機関からのアンケート結果が公開されています。以下で重要な事項にはアンダーラインを引きました。

    資料に明示された簡易抗原検査を行う上での注意事項は以下であった。
    1. 簡易抗原定性検査の陰性判定を含めた確定診断への適用は、発症 2 日目から 9 日目までの患者 だけである。無症状者(濃厚接触者を含む)や発症 10 日以降の患者に対しては、陰性確定診断の ための検査として適さないことを再確認する必要がある。
    2. 簡易抗原定性検査に使用できる検体は鼻咽頭拭い液と鼻腔検体である。唾液は使用できない。
    3. 検査キットごとの注意点を厳守する。例えば、エスプラインでは、(1)綿球を挟みもみながら綿棒を 10 回程度回転、(2)綿棒を取り出したのち 5 分静置、など。
    4. 粘度の高い検体では偽陽性を示しやすいので注意する必要がある。
    5. 臨床症状、疫学情報(接触歴、地域の流行状況や他の地域を訪問した場合はこの行動歴など)を参 考に、COVID-19 が疑わしい症例に対して簡易抗原定性検査を実施することが重要。
    6. 特に小児例において、新型コロナウイルス以外の病原体(ライノウイルスなど)との交差反応の可能 性が報告されており、これに関して今後詳細に検討していく必要がある。

    感染症学会より簡易抗原検査アンケートについて 

    日本感染症学会から、新型コロナの検査に対する考え方が示されています。
    PCR検査・抗原検査・抗体検査に対する考え方・方向性が示されています。
    いつの時期にどの検査結果が関係するかなど図にしてありますので参考になさってください。
    無症状者を含めた検査を行う際の検体一覧などが整理されています。

    また、退院基準に対する考え方も言及されていますので、入院対応を行っている医療機関は確認必須です。


    日本感染症学会 新型コロナの検査の考え方 

    在宅サービスを行う際に注意することは、訪問する介護者側が汚染を持ち込まないことと、利用者側から感染をもらわないの2点です。

    そのための方策は、介護スタッフ側がマスクを着用すること。身体介護を行う際は、エプロンもしくはアームカバーを着用することです。基本は、PPE(個人防護具)を着用することが重要となります。

    また、訪問宅を退出する際には、PPEは適切に廃棄する形をとります。(ビニール袋に投入する)
    使い捨て製品については、廃棄対応、リユース品は、次亜塩素酸水に浸漬した上での洗濯対応となります。

    介護の皆さんにお願いしたいのは、ノロウイルス対策を思い出してくださいという事です。
    今まで経験している感染対応にマスクがつくだけです。
    こわがらずに頑張っていきましょう。

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    新型コロナの抗体が自分にあるのか興味もあり、抗体検査を受けてみました。
    そもそも、この抗体検査を受けるきっかけは、一部の意見で、すでにこの新型コロナに対して多くの日本人が抗体を持っているのでは?という説を聞いており、実際に自分に抗体があるのか興味があったからです。
    結果は陰性でした。私の周囲で、新型コロナの患者を実際に診察した医師、看護師も同じく抗体は陰性でした。ワクチンなどで、免疫を獲得できれば違う結果となりますが、しばらく感染対策の継続が必要です。
    サンプル数が少ないのでなんとも言えないですが、どうも日本人は元々新型コロナの抗体を持っているという説には現実味がないように感じています。

    感染対策の基本は、清潔・不潔操作の概念です。
    給食や調理の現場における衛生管理でも定義されているのですが、床面からの飛び跳ねの危険性は60センチ以内です。言い換えれば、床面から60センチまでのエリア・ゾーンは汚染エリアと定義づけられています。接触感染という考え方を考慮した場合では、この清潔操作の基本概念が活かされます。
    清潔面を触らない手順を守ることと、危険タイミングでの手指消毒を行う事が求められています。

    ガウンや、エプロン等をとる場合では体側である裏面をうまく使えるかどうかがコツです。

    nugikata

    手袋や、マスクについても、体側の面の使い方がポイントになります。
    glove-removal


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