新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    2020年12月

    感染症発生初期においては、クラスター班によるクラスター対策は非常に有効な対策でした。
    しかしながら、全国で毎日2000人以上の感染者が出ている現状では、クラスター対策では対応困難になっています。
    ダムに小さな亀裂があり、補修をするイメージがクラスター対策です。
    ダムが決壊したら、補修では追いつかないから、下流域は避難となります。この避難的な対応がロックダウンや、活動自粛です。
    新型コロナは、潜伏期間が10日程度とされ、発症しても、無症状の患者もいます。なんとも見つけにくい感染症です。鬼滅の刃の鬼みたいにやっかいです。
    社会インフラとしては早期に、手軽に、新型コロナの検査が行える体制整備がより重要となります。

    新型コロナ感染症の拡大に伴い、特に感染症病棟のスタッフや、新型コロナに直接かかわっているスタッフの疲労が拡大しています。
    昨今では、看護師の業務範囲はどんどん分業が進んでおり、清掃や、介護業務が、ワーカーや、清掃業者や、看護助手への移管がすすんでいました。
    しかしながら、この新型コロナ感染症の拡大に伴い、REDゾーンでのすべての業務が看護師に集中するという事態が発生しています。今こそ、業務分担の再構築が必要だと思います。それも、人依存中心というよりは、ルンバやブラーバ等のロボット機器や、ごみ搬送などを行うための自動搬送機などの整備です。
    昨今のロボット機器は、磁気テープを貼る事で、定期的なルートな配送ルートを容易に整備することが可能です。ガウンを脱ぎ着を頻回に行う状態が継続すると、本当にきついものです。トイレの時以外は常にガウンを着ている状態となってしまいます。
    物を運ぶ、汚染物を回収するという単純ワークは、ロボットテクノロジーの活用で自動化すべきです。
    アルコール製剤の噴霧装置を用意すれば、動かすタイミングでごみ箱を全てアルコール拭きしないといけないというような業務などは自動化できます。
    患者の呼吸器管理、バイタル管理、輸液ポンプ管理、ECMO管理といった重症観察と、吸引、清拭等の基本看護業務に専念できる環境整備が必要です。

    セミナーのスライドについては、以前公開させてもらいましたが、2020年11月20日(金)に福山市医師会館で行いました、セミナー動画です。

    このブログで解説していることを中心に、基本的な事を解説しています。
    介護の現場でもできることを頑張ってみませんか?というでがんばれば皆さんでも行える内容になっていますので、参考になれば幸いです。

    介護向け新型コロナ対策セミナー動画

    新型コロナはいつ、どこででも広がる危険性を持っていますので、知識をつけて、皆さんの「できる範囲」を練習しながらがんばって広げていきましょう。

    日本医師会より、PCR検査等の唾液・鼻腔検査等に関する解説資料が公開されています。
    参考にされてください。手技及び、注意点などがまとめられています。

    日本医師会 検査解説関係資料



    このニュースに触れ、東京はうらやましいなと思いました。
    PCR検査を気軽に手軽に行える環境整備は東京だけでなく、全国各地で行えるべきです。

    現状のこの取り組みの課題点は、もし陽性になった時にどのような対応にしたら良いですか?
    というフローの流れが行政側でも十分に対応できていない点です。
    というのも、新型コロナ感染症は、指定感染症で、陽性後の対応については、保健所の管轄になります。民間の検査センターでの結果については保健所で、陽性と取り扱ってもらえる保証がないと思います。
    とはいえ、民間の検査センターで陽性となった場合は、その結果を元に、保健所管轄の検査機関で再検査を行い、陽性確定させてから通常の治療フローに乗せるという手立てで良いと思います。
    PCR検査は、検査したその瞬間のみの結果で、感染治癒後のコロナの死骸を検出する場合もありますのでその点は注意が必要となります。

    手軽に新型コロナの検査が全国どこででも行える環境が整う事を期待しています。出張や、帰省の都度、飲みに行く前に気軽にすぐ検査ができる状態になれれば、普通の生活に戻れると思います。

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