新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

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    2022年01月

    ニュースでも、オミクロン株は症状が軽いと話が広がっていますが、実際の患者さんの状態をみていますと、ワクチン2回接種した人の場合は、発熱と、咽頭痛の患者さんが多くみられますが、インフルエンザの病状より少し軽い感じです。
    ただし、ワクチン接種していない人は、デルタ株同様、重症肺炎に移行する人が多く見られます。酸素投与が必要な状況であり、レムデシビル等による点滴療法が必要となっています。
    抗体免疫療法のロナプリープはほとんど効いてないので、菅総理が大量に確保したと聞いてますが、あの薬は大量廃棄になると思います。
    デルタ株には切り札的な薬でしたから、あの時の大量確保の判断は仕方ないと思います。
    また、別の抗体免疫療法薬のゼビュディはオミクロン株に有効です。
    現場サイドとしては、オミクロン株のみを感染症分類3以下、できれば5類に落としてもらい、インフルエンザ同様の保険診療に変更してもらえると助かります。GMISでの個別報告はするが、管理は現場に任せるという運用にしないと保健所がパンクしているので社会が回らなくなってきてます。あとは、せっかく内服薬が開発されても数がまだまだ少ないので、インフルエンザ時のタミフル的な使い方が出来ないのがつらいです。このため、新薬の増産に補助を出したら良いと思います。
    モルヌピラビルか、別に出る新薬をタミフルの予防投与的な使い方ができて、内服して7日たてば社会復帰可能とかになるとインフルエンザ共存社会の従来モデルな社会となります。
    まだ、新薬の数が足りない、検査キットが不足してきている、濃厚接触者が増えすぎて保育、学校が閉鎖してお母さんが働けない状況が発生しているというのが今社会で困っている事。
    ワクチン2回以上打った人は、オミクロン株に積極的に感染して強い抗体を獲得した方が良いかもしれないのでは?とつい考えてしまいます。

     昨夜、パートの看護師さんから電話があり、幼稚園でコロナ発生し、自分の子供のクラスでの発生のため、子供が濃厚接触者で、pcr検査を2日後に受けます。幼稚園が休園のためお休みお願いしますとの電話があったとの事で、園の休園明けの時期を教えて下さいとお願いし、了承しお休みしてもらいました。
     この状況はそもそも想定範囲内ですのであわてる事もなかった対応です。当院のBCP計画でも、一部の機能を縮小してでも必要最低限の業務を維持する事にしています。
     今回も常勤看護師が同様に勤務困難が出た場合は、訪問看護から応援できるように事前調整しています。
     当院では、抗原検査キットは事前に2カ月分準備していたので、幼稚園再開すれば、スタッフが濃厚接触であっても毎日検査前提で勤務可能ですが、今では抗原検査キットが品薄で買えないそうです。
     エッセンシャルワーカーが自宅で検査できる体制が必要だと思います。政府には現実的な視点での体制強化を期待します。

    オミクロン株、どんどん広がって来てますが、酸素が必要になるまで悪化する人がほとんどいないです。オミクロン株だけでも感染症分類を5類にしたら良いのではと、当院の医師とも話しています。
    ワクチンを2回以上打っていれば重症化リスクはほぼない実感ではありますが、中和抗体療法はオミクロン株にはほとんど効いていない感じです。私が所属するクリニックでも、職員家族が感染し、世話するお母さんである看護師に感染拡大し、マスクありでも、接触がある職員は抗体検査をして安全確認してから診療に当たる等の対応が始まっています。
    オミクロン株は、インフルエンザ相当の取り扱いにして、抗原検査陽性なら、経口薬を投与して6日後に社会復帰可能てする形にしないと社会システムが破綻しそうです。
    インフルエンザでは、抗原検査陽性で、タミフルかイナビル投与で5日後に社会復帰可能という仕組みで運用してますが、この形にあわせるのが必要だと思います。
    インフルエンザは例年なら年1000万人がかかる病気ですが、社会破綻はしていません。
    今のオミクロン株の致死率はインフルエンザよりも低い数字ですから政府の方針変更に期待しています。

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