地域の高齢者を守るための取り組みの一つとして考えるべきは、食事編でも記載しましたが、地域で支える仕組みづくりが大切となります。

工場等では、5S活動が重要で、その5Sは、清掃・清潔・整理・整頓・しつけの5つの頭文字のSからなるものです。実は、安全な生活を維持するための事項としても、この5S活動が重要となります。
独居老人で問題となるのが、ごみ捨て問題です。燃えるゴミ・燃えないゴミの回収日は地域で定まっていますが、その定まったタイミングでごみが出せなければ、すぐにでもごみで部屋にあふれるという状態が生まれます。

介護保険で対応してヘルパーさんが入っている状態であれば、ごみを玄関まで出してもらえられるかもしれません。しかしながら、介護保険での支援がない状態の独居高齢者に対しては、支援の手が十分に届かない可能性があります。地域でも見守りの体制の範囲をごみの回収手伝いまで広げてもらいたいものです。

私たちは、独居での生活が難しくなった利用者さんを施設でお預かりするケースがありますが、生活の状態が整わない家庭では、尿臭等の排せつ物臭や、ごみの散乱等、5Sが整っていないお宅にお邪魔することがあります。5Sを維持するというのは一般の生活でも重要なのです。