新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    カテゴリ: 感染症対策

    2月から個別接種に取り組んでいますが、ファイザーのワクチンは週2バイアル12人分しか供給されないことになり、ワクチン接種専用会場は用意してましたが、そこは使わずに、外来の一部でワクチン接種対応をしています。
    今のままではワクチン接種広がらないため、3月からは、モデルナに切り替えてワクチンの接種枠を週120にして対応する事にしました。
    交差接種でもデータ的に良いと判断した対応ですが、行政からの供給見通しを出来るだけわかりやすく通達してもらえると助かります。

    私の所属するクリニックでのワクチン接種時にザワザワした事がありました。
    ワクチンの有効期限を示すシールが2022/01/31
    実際に使おうとするタイミングの2月だと有効期限切れとなるため、市役所に確認連絡。
    すると、ファイザーの有効期限が6カ月から9カ月に延長となり、その際に印刷物の日付に齟齬が発生したとの事でした。
    このため、印刷物に修正など手を加えるとまずい気がするので、上記の内容を注意説明文にして患者さんに渡す事にしました。
    新しい取り組みでは、しばしば発生する事案ですから大きな問題ではないのですが、小さいクリニック等では大変だから、行政側で注意説明文の雛形を出してあげたら良いのになとおもいました。
    とにかく3回目接種頑張って進めていきましょう。

    都道府県単位で100人/日以上を超えた段階で、感染状況は蔓延期となります。蔓延期では、感染経路を追うクラスター対策では追いつかなくなりますから、クラスターが出来た事は騒ぐ事ではなく、そこでも出たんだなと認識する状況だと思います。
    クラスターとは、同じ職場、学校、幼稚園などて、5人以上の感染報告があるケースを指しますが、報道は横文字が好きなだけなような気もします。
    今回のオミクロン株に関しては、ワクチンを打っている人に対しては症状が軽く、自宅療養で対応出来ますが、子供達に蔓延すると、幼稚園、保育園、小学校の休校になって働き手が仕事に出られない状況が多発しています。
    オミクロン株は、インフルエンザ同様の取り扱いにして欲しいものです。

    ニュースでも、オミクロン株は症状が軽いと話が広がっていますが、実際の患者さんの状態をみていますと、ワクチン2回接種した人の場合は、発熱と、咽頭痛の患者さんが多くみられますが、インフルエンザの病状より少し軽い感じです。
    ただし、ワクチン接種していない人は、デルタ株同様、重症肺炎に移行する人が多く見られます。酸素投与が必要な状況であり、レムデシビル等による点滴療法が必要となっています。
    抗体免疫療法のロナプリープはほとんど効いてないので、菅総理が大量に確保したと聞いてますが、あの薬は大量廃棄になると思います。
    デルタ株には切り札的な薬でしたから、あの時の大量確保の判断は仕方ないと思います。
    また、別の抗体免疫療法薬のゼビュディはオミクロン株に有効です。
    現場サイドとしては、オミクロン株のみを感染症分類3以下、できれば5類に落としてもらい、インフルエンザ同様の保険診療に変更してもらえると助かります。GMISでの個別報告はするが、管理は現場に任せるという運用にしないと保健所がパンクしているので社会が回らなくなってきてます。あとは、せっかく内服薬が開発されても数がまだまだ少ないので、インフルエンザ時のタミフル的な使い方が出来ないのがつらいです。このため、新薬の増産に補助を出したら良いと思います。
    モルヌピラビルか、別に出る新薬をタミフルの予防投与的な使い方ができて、内服して7日たてば社会復帰可能とかになるとインフルエンザ共存社会の従来モデルな社会となります。
    まだ、新薬の数が足りない、検査キットが不足してきている、濃厚接触者が増えすぎて保育、学校が閉鎖してお母さんが働けない状況が発生しているというのが今社会で困っている事。
    ワクチン2回以上打った人は、オミクロン株に積極的に感染して強い抗体を獲得した方が良いかもしれないのでは?とつい考えてしまいます。

     昨夜、パートの看護師さんから電話があり、幼稚園でコロナ発生し、自分の子供のクラスでの発生のため、子供が濃厚接触者で、pcr検査を2日後に受けます。幼稚園が休園のためお休みお願いしますとの電話があったとの事で、園の休園明けの時期を教えて下さいとお願いし、了承しお休みしてもらいました。
     この状況はそもそも想定範囲内ですのであわてる事もなかった対応です。当院のBCP計画でも、一部の機能を縮小してでも必要最低限の業務を維持する事にしています。
     今回も常勤看護師が同様に勤務困難が出た場合は、訪問看護から応援できるように事前調整しています。
     当院では、抗原検査キットは事前に2カ月分準備していたので、幼稚園再開すれば、スタッフが濃厚接触であっても毎日検査前提で勤務可能ですが、今では抗原検査キットが品薄で買えないそうです。
     エッセンシャルワーカーが自宅で検査できる体制が必要だと思います。政府には現実的な視点での体制強化を期待します。

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