新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    カテゴリ:感染症対策 > 診療情報

    私がコンサルタントとして運営指導している診療所では12月19日までで累計100件の抗原検査を行い、7件の陽性者です。うち1件は、陽性者の濃厚接触者で、無症状でした。
    基本的に、37℃以上発熱者、味覚障害、嗅覚障害、咳などの呼吸器症状がある場合か、陽性者の濃厚接触者のみに検査をしての数字です。
    実に7%の陽性率とはビックリしました。
    保健所はパンクしているようで、PCR検査は、翌日回答が出来なくなり、最短2日かかっています。早期発見、早期隔離が大切ですので、検査体制の拡充が期待されます。
    また、抗原検査でも、しっかり陽性が鑑別出来ています。法律の壁はあると思いますが、救急搬送患者は、搬送、待機時間に全例新型コロナ抗原検査する仕組みを希望します。

    現在の陽性者の傾向は、飲み屋などの会食クラスターと、陽性者からの家族感染です。
    飲食→家族→学校
    という流れで感染拡大が進んでいます。
    冬休み期間で連鎖が止まる事を期待しています

    簡易抗原検査の注意事項について、実際に簡易抗原検査を実施している医療機関からのアンケート結果が公開されています。以下で重要な事項にはアンダーラインを引きました。

    資料に明示された簡易抗原検査を行う上での注意事項は以下であった。
    1. 簡易抗原定性検査の陰性判定を含めた確定診断への適用は、発症 2 日目から 9 日目までの患者 だけである。無症状者(濃厚接触者を含む)や発症 10 日以降の患者に対しては、陰性確定診断の ための検査として適さないことを再確認する必要がある。
    2. 簡易抗原定性検査に使用できる検体は鼻咽頭拭い液と鼻腔検体である。唾液は使用できない。
    3. 検査キットごとの注意点を厳守する。例えば、エスプラインでは、(1)綿球を挟みもみながら綿棒を 10 回程度回転、(2)綿棒を取り出したのち 5 分静置、など。
    4. 粘度の高い検体では偽陽性を示しやすいので注意する必要がある。
    5. 臨床症状、疫学情報(接触歴、地域の流行状況や他の地域を訪問した場合はこの行動歴など)を参 考に、COVID-19 が疑わしい症例に対して簡易抗原定性検査を実施することが重要。
    6. 特に小児例において、新型コロナウイルス以外の病原体(ライノウイルスなど)との交差反応の可能 性が報告されており、これに関して今後詳細に検討していく必要がある。

    感染症学会より簡易抗原検査アンケートについて 

    日本感染症学会から、新型コロナの検査に対する考え方が示されています。
    PCR検査・抗原検査・抗体検査に対する考え方・方向性が示されています。
    いつの時期にどの検査結果が関係するかなど図にしてありますので参考になさってください。
    無症状者を含めた検査を行う際の検体一覧などが整理されています。

    また、退院基準に対する考え方も言及されていますので、入院対応を行っている医療機関は確認必須です。


    日本感染症学会 新型コロナの検査の考え方 

    唾液PCR検査の運用がはじまり、関係先の医療機関でも数件提出して検査依頼を行いました。
    実運用してみて感じるのが、明確に結果判定の日時について教えてもらえません。
    診療を行う上でも、隔離指示を行う上でも、困ったなと感じています。
    どうも、検査センターにおいても検査対応のキャパシティーがあるようで、発熱者が増加して検体が増加したら判定結果がかえってくる日数・時間がさらにかかりそうな感じです。
    広島市内の医療機関で依頼したケースで翌日夕方の回答でした。
    11月以降の発熱者が増加するシーズンでの実運用でスムーズに行えるかが心配です。

    現実的には、新型コロナの抗原検査(簡易)+インフルエンザ簡易検査による検査対応が軸になるんだろうと考えています。
    唾液検査によるPCR検査については、自宅や車で自分で検体をとれるという良い面はあるが、結果判定に時間がかなりかかるという弱点もある。
    医療機関での対応としては、抗原検査(簡易)での対応が基本になると思います。


    日本感染症学会より、新型コロナ病原体検査の指針が改定されました。
    6月16日に発表されたガイドラインを改定する内容になっています。

    鼻咽頭ぬぐい液での検査だけでなく、鼻腔ぬぐい液での検査についても対応可能とされました。
    鼻咽頭ぬぐい液は、医療従事者による綿棒で鼻咽頭部まで綿棒を挿入するため咳嗽反射での汚染リスクが高い状態ですが、鼻腔ぬぐい液の場合は、患者自身にとってもらうことも想定されています。
    鼻腔ぬぐい液は、鼻腔2センチ程度にスワブを挿入し5回転ほど回転させて検体採取する方法です。
    鼻汁がでている状態であれば容易に採取できそうですが、患者の状況次第な感じがします。
    唾液による検体の有用性も示されているが、唾液の場合は、PCR検査では対応可能ですが、インフルエンザの簡易検査・抗原検査では感度不良で利用困難なので、新型コロナ・インフルエンザ同時検査を考えた場合は、鼻咽頭ぬぐい液か、鼻腔ぬぐい液での対応が現実的だと思います。

    新型コロナ病原体検査の指針第1版


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