新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    タグ:マスク

    広島県では、昨年は10月には小学校の学級閉鎖が始まっていました。
    今年は国民の感染対策が進んでいるからでしょう、今日現在で、学級閉鎖は北海道で1校のみの報告で、ほかの地域での学級閉鎖という資料は出ていません。
    国立感染症研究所のホームページで、厚生労働省の行っているインフルエンザ定点観測をまとめた資料閲覧することができます。
    インフルエンザの流行は例年と比較して極めて少ない状態で推移しています。
    手洗いの励行、マスク着用の効果が出ていると思います。
    南半球の、オーストラリア・ニュージーランドでも、今年はインフルエンザの流行がほとんどみられなかったとのことですから、このままインフルエンザが流行しない状態が維持できることを願います。

    とはいえ、今年は、新型コロナと、インフルエンザの同時流行に対して注意をしていく年となりますので、基本的対策 3蜜回避、手洗い励行、サージカルマスクの着用を行っていきましょう。

    ※なお、私はメルトブローン不織布を基材に使っていない、布マスクや、ウレタンマスクは本来マスクに期待する性能は持っていないと考えています。



    ジョンスホプキンス大学の統計資料を元に見ていくと、日本は世界だと概ね50位程度の感染者数だそうです。驚くべきは、累計患者数ではすでに中国よりも多いという統計データです。
    患者の増加では、アメリカ・ブラジル・スペイン・イギリス・フランス・インドが非常に顕著に伸びている状況にありますが、日本は1000人/日程度ですので、かなり粘っているようには思います。

    特筆すべきは、台湾ではほとんど感染者が発生していないという現実で、台湾は抑え込みにほぼ完全に成功しているようです。
    台湾の対応から学ぶべきは、マスクの生産は、マスクを一旦政府が買い上げて再分配するという仕組みが機能している点と、「公衆衛生師」という国家資格をもった指導者が感染対策の指導にあたるという人的指導体制が整備されている点です。
    疾病対策センターが中心となって指導・教育する仕組みが国家として作られているというのが学ぶべきことでしょう。
    日本は、冬に向かうにつれて患者数が増加傾向にあり、クラスター対策でどうにか持ちこたえていますが、全体的にじわじわと増加傾向にあります。
    皆さんがマスクと手洗いを頑張っている成果で爆発的な感染増加は防げています。とはいえ感染拡大期に備える準備が必要だと思います。日本でも感染対策の指導体制が整備できることを期待します。

    GOTOイートでも困る問題なのが、飲食時のマスク問題です。
    食事時には、マスク着用が困難です。というか、マスクを着用したら食事ができません。
    私たちは、マスクを外さなければならないタイミングがある、通所事業所や職員休憩室にはスクリーンを設置しています。特に、高齢者の場合はマスクをつけることが難しい人がいます。マスクをつけれない人を排除するのではなく、マスクが無い状態で対応するためのスクリーンです。
    感染の発生や、クラスターは気を付けていても発生します。
    感染が発生することが問題なのではなく、早期発見、早期隔離ができる体制が重要です。
    私達医療機関側が、早期に異常を発見できる体制を準備するのが重要で、現状では、発熱者に対しては、インフルエンザと、新型コロナの簡易抗原検査を行う事で、異常の早期発見を行います。
    ★抗原検査の課題は、ウイルス量が少ない、無症状感染者を補足できない可能性がある点です。
    よって、2日後に発熱症状がある場合は再検査が必要となります。

    今年37.5℃以上の発熱がある場合は、2日間の自宅待機が必要となります。
    いずれにしてもインフルエンザ発生で5日間自宅待機ですので、大きな影響はないと思います。


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    安心感を与える感染対策は重要です。
    感染対策徹底を知らせるステッカー等が代表するものですが、効果は微妙ですが、空気清浄機の配置は安心感を与えるツールとしては良いです。
    加湿器については、インフルエンザ対策に対しては非常に有効ですから、実際に効果があるツールです。
    新型コロナに対しては、加湿状態で飛沫の飛散が抑えられるのではという期待感もあります。
    定期的な換気が行えるシステムや、換気タイムを設けているのであれば、換気を知らせるような仕組みがあると良いです。常時換気中というような案内です。
    ★実際に換気扇を常時動かしている状態が望ましいです。

    感染対策の必須ツールは、アルコール消毒、マスク、手袋、プラスティックエプロン・ガウンです。
    フェイスガードに関しては、飛沫を大量に浴びる可能性がある場合には良いと思いますが、私自身もつけている花粉防止用メガネで十分です。

    マスクの効果について、東大の河岡教授の発表がニュースになっていました。
    マスクなしVSマスクありの比較実験で、新型コロナの飛沫に対して
    布マスクは20%程度、不織布マスクで50%程度、N95マスクで80%程度防御するという結果が出されていた。また、新型コロナに罹患した人に不織布マスクを装着する方が飛散をさせないという結果となっており、私を含めて多くの医療従事者が想定していた結果が実験で実証される形となった。
    河岡教授の実験評価では、マスクでの感染防御を過信しないようにとの示唆が示されていました。
    貴重な実験を実施いただいた河岡教授に感謝します。

    実験のNHKニュースへのLINK

    再三申しますが、布マスクはおなじない程度です。効果を期待するのは困難です。
    私はアベノマスクを配るために厚生労働省からの通知が修正されたのが間違いだと考えています。

    また、新型コロナの感染には、一定量の新型コロナの量を粘膜から取り込む状態が感染条件です。
    少量の吸入で即罹患するようなウイルスではないです。サージカルマスクVSサージカルマスクの条件での感染は極めて発生しにくい状態ですので、サージカルマスクの着用に努めてください。

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