新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    タグ:感染対策

    PPE(個人防護具)の国産での開発が進んでいます。
    特にマスクの分野では国も設備補助金を出すなどの対応が進んだ影響で、大手企業の参入も相次ぎました。
    しかしながら、特殊な製造機器と、認証が必要なN95マスクの製造は困難で従来の製造元からの供給のみとなっています。
    KN95という中国製の物が入ってきたので試してみましたが、N95の性能には程遠いものでした。
    あとは、手袋が品薄状態が継続しています。ラテックスグローブに関しては、そもそも主成分のゴムの樹液を確保できる地域が限られているため、インドネシア・マレーシア・タイで全世界を供給しています。
    人工ゴムが技術革新されて、代替品が作れるまで世界的な需要増には対応困難と思われます。
    そこで現在、私たちは、屋外検査ユニット向けの、ポリエチレン製の「ノンスリップグローブカバー」を製作しています。屋外検査ユニット用の肘まであるニトリルグローブをすっぽりカバーでき、検体採取時に滑らないためのノンスリップ加工を施した製品です。
    弊社のYAHOOショッピングサイトで販売予定で準備中です。
    ちなみに、NSコンサルタンツのYAHOOショッピングサイトは、現在開店申請中です。

    厚生労働省から、新型コロナウイルス感染症の検査を行う場合が、導線をわけるようにとの通知が医療機関に流れてきました。

    厚生労働省の10月以降の体制計画についての通知

    さて、ここで大きな問題があります。
    昨年までは、インフルエンザの検査の場合、マスク程度の防御体制で診察室の中で検査を行っていました。端的に言えば、新型コロナウイルスは、感染拡大の危険性が高いという事で、分けて対応するようにとの指示が出たという事です。

    導線を分けると一概に行っても、実際は非常に運用が難しくなります。
    現在の条件であれば、37.5℃以上の患者は、通常の入り口以外の経路での別室での検査を行うか、屋外での検査を実施するという流れになります。
    そのまま対応するとしたら、医療者側がガウン・フェイスガード・グローブを着て、対象患者の車にいってから検査を行う体制をとる。もしくは、37.5℃以上の来院患者に対して唾液検査用の容器を渡し、唾液によるPCR検査に回すという流れとなります。
    ここでの課題は、唾液でのPCR検査は、最低1日後の結果通知になります。
    現在多くの医療機関で想定している抗原検査での判定15分後という形とは大きく乖離する形となります。
    迅速に判定して、振り分ける検査をスクリーニング検査といいますが、スクリーニング検査を行う場合、現実的には、屋外の検査ユニットを整備し、鼻腔からのスメア検査で2本検体採取し、新型コロナは抗原検査、インフルエンザは、従来からの検査キットを使用し、15分後にはどちらも判定結果がでる状態を作る形が現実的だと考えています。
    この考えを元に、屋外検査ユニットの開発を弊社が企画する形で進めており、すでに形になり試験運用が始まっています。



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