新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    タグ:感染対策

    去年も私が医療従事者登録しているクリニックからの出張で、企業内での出張インフルエンザワクチン接種に看護師として参加してきました。
    オペレーションは、
    ①事前に問診票を配布して書いて来てもらう。
    ②事務員 問診票の記載漏れ確認、非接触体温計での体温計測して、記載
    ③医師による問診、診察
    ④異常なしの場合はワクチン接触
    ⑤接種後に異常がある場合はクリニックに連絡をもらう事を含んだ注意事項の紙を渡す。
    以上の形です。

    準備物品は、
    往診カバン
    人数分+予備少しのワクチン
    副作用の説明用紙
    1ml針付きシリンジ 人数分+予備少し
    ゴミ入れ、問診票回収封筒

    配置人員
    医師1名
    看護師2名
    事務員1名

    インフルエンザワクチンは1バイヤルで2人分ですが、新型コロナは6人分です。
    ロスがない様に6の倍数で予約して対応が必要となります。

    基本的には、コロナワクチンも同じオペレーションになると思います。
    違いは、インフルエンザは皮下注射
    新型コロナは筋肉注射
    ですから新型コロナの方が痛いです。

    インフルエンザワクチンの集団接触は50人で1時間くらいです。
    1番時間がかかるのが、着衣を脱ぐ時間です。
    企業内の場合は、先に女性、後から男性で対応しています。医師の診察で、呼吸音の聴診をするためと、注射の際にTシャツ程度にしてもらわないと脱ぎ着の時間が大変だと思います。

    だいたいの流れは同じですが、新しい薬剤の投薬ですから、副反応の観察時間をどれくらいとるかがポイントになると思います。

    ペパフィルター付きの集塵機を利用して、簡易陰圧室を設置しています。
    簡易テントの骨組みを活用し、集塵機を利用した関係でだいたい1床30万円で設置です。
    他に、個室を改修工事で陰圧対応にしていますが、ここが活躍しないですめば良いなと思います。
    広島県内の新型コロナの感染状況は落ち着いてきました。気温が上がるとともに、減少には転じると思いますが、最悪の事態には準備しています。
    近隣の病院でのクラスター報告もあり、発生しても広げない体制整備をしっかりして行きたいと思います。
    空振りしても良いから、とにかくしっかり備えておきます。

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    広島市内の新規感染者数が減少してきました。飲食店の時短や、休業の効果が出た事や、正月に都会からの人の移動がなかった事が関係しているようです。感染リスクが高いとされる、飲食店を経営、運営されている皆さんには辛い現状だろうと思います。
     マスクを外す環境がリスクが高いわけですから、マスクを外す場合は、他人の飛沫を浴びない距離がポイントとされています。しかしながら、私達は病院でのクラスター拡大の原因を考えると、飛沫対策だけでは不十分で、空気感染対策が必要なのではないか?という結論に至って対策をしています。陰圧管理や、定期換気、加湿などの対応です。
    気温が上がるまではまだリスクの高い状態ですので、感染対策頑張って行きましょう。

    新型コロナのクラスターは、医療機関で多発しています。新型コロナのやっかいなところは、潜伏期間と、無症状感染症に尽きるような気がします。国内な検査体制にもかなり関係がします。広島市内でも混乱したのが、PCR検査結果の遅延問題です。検査翌日には結果が知りたいのですが、感染拡大期は検査数が飛躍的に伸びたために3日後の結果判明という状態がありました。怪しい人の隔離判断が遅れる場合は、感染拡大の可能性が否定できません。怪しい場合は、念のために隔離、職場では出勤停止が原則となりますが、結果が遅れれば対応も遅れます。また、潜伏期間に検査しても陰性で、検査後数日してか、陽性化という事例もあいついで発覚したという旭川の状況を伺うと、職員みんなの日々の体調記録、異常発生時の速やかな出勤停止が体制になると感じています。
    私達は先に起きた事例から学ばなければなりません。旭川での大規模クラスターは他人事ではないのです。仮に私の関与している病院や、介護施設で同様な事態が発生しても慌てずに迅速な対応をとるためにも、しっかりと教訓にしていく必要があります。
    今は、職員休憩室や、社員食堂のパーテション等の整備と定期的な換気運用をおえてえり、あとは、患者が集うデイルームの換気及び加湿の実践。また、毎日職員の体調記録と、その確認という運用で対応しています。現在はもはや空気感染を疑う対応です。
    新型コロナ対策の基本は、早期発見、早期隔離ですが、発生した場合は、いかに広げないかという対策にかかってきます。慌てずに対応を進めて行きます。新型コロナにかかる事が悪いのではなく、広げない努力をしない事が悪いのです。その点に注意していきましょう。

    今朝通勤中に、ヤフーニュースを見ていたら、非常にわかりやすい記事がありました。

    専門家ではないが、現場で診療にあたっている医師からの率直な意見です。
    新型コロナのやっかいな潜伏期間の実情が反映されている良い記事です。
    是非参考にして下さい。

    「コロナ、お前すげーわ」現場医師が見た5つの ”新型コロナ、ここがすごい”(國松淳和) https://news.yahoo.co.jp/byline/kunimatsujunwa/20210112-00217206/

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