新型コロナ対策

看護師出身の医療・福祉向け経営コンサルタントの(株)NSコンサルタンツが運営するブログです。日総研出版より看護関係の執筆多数あります。 本来は看護を中心とした業務改善の専門家ですが、(株)ホギメディカル出身ですので感染対策についても得意な指導分野です。顧客からの質問も多いのでブログを書くことにしました。私見が多くなりますが、よろしくお願いします。

    2020年は主に新型コロナ関連の対策等の情報をお伝えしていきます。 NSコンサルタンツのHPは以下となります http://ns-consultants.co.jp/ YAHOOショップ開店しました。 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ns-consultants/search.html FaceBookは以下となります。 https://www.facebook.com/toshifuminishina

    タグ:感染対策

    無症状感染の増加が見られています。
    37℃以上、味覚障害、臭気障害、咳などの呼吸器症状がある場合は、自宅待機が必要となってきました。
    2日程度の自宅待機なら有給対応ができると思います。しかしながら、職員家族が陽性者で、自宅待機となった場合は、職員もPCR検査を受けるだけでなく、10日程度の自宅待機が必要となります。ここで問題となるのが、休みに対する保証問題です。陽性ならば、傷病手当金で対応できますが、診断もついてない状況では、休業対応も出来ません。
    医療崩壊というキーワードが聞こえてますが、go to で予算使うよりは、傷病手当金の運用変更等の対応を考えて欲しいものです。
    また、自宅待機支援金などを国や、県が補給するなどの対応が良いように思います。

    これとは別に業務中の感染であれば労災と認定されれば労災での対応になります。

    傷病手当金については、協会けんぽのリンクを確認してください。
    https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3040/r139/

    日々新型コロナについて、様々なニュースが飛び交っています。その中でも、Dマットの近藤先生が、旭川の医療崩壊阻止に向けた対策に取り組んでいます。病院内ゾーニングの編成と、病院毎の医療機能の優先度で調整しているとの事で、地域医療を守るためにどうすべきか?という視点でのアプローチが為されています。病院毎での対応で参考になるのが、仮に新型コロナの感染者がでて、個室対応のレベルを超えてきたら、病棟丸ごと感染者病棟にして、レッドゾーン対応にする必要があるという事です。
    新型コロナ同士は混ぜて大丈夫だが、非感染者とはしっかり分ける隔離が必要で、そのためのメリハリがある対応が必要となります。皆さんの病院や施設でもメリハリある対応のシミュレーションを進めてください。

    感染症発生初期においては、クラスター班によるクラスター対策は非常に有効な対策でした。
    しかしながら、全国で毎日2000人以上の感染者が出ている現状では、クラスター対策では対応困難になっています。
    ダムに小さな亀裂があり、補修をするイメージがクラスター対策です。
    ダムが決壊したら、補修では追いつかないから、下流域は避難となります。この避難的な対応がロックダウンや、活動自粛です。
    新型コロナは、潜伏期間が10日程度とされ、発症しても、無症状の患者もいます。なんとも見つけにくい感染症です。鬼滅の刃の鬼みたいにやっかいです。
    社会インフラとしては早期に、手軽に、新型コロナの検査が行える体制整備がより重要となります。

    新型コロナ感染症の拡大に伴い、特に感染症病棟のスタッフや、新型コロナに直接かかわっているスタッフの疲労が拡大しています。
    昨今では、看護師の業務範囲はどんどん分業が進んでおり、清掃や、介護業務が、ワーカーや、清掃業者や、看護助手への移管がすすんでいました。
    しかしながら、この新型コロナ感染症の拡大に伴い、REDゾーンでのすべての業務が看護師に集中するという事態が発生しています。今こそ、業務分担の再構築が必要だと思います。それも、人依存中心というよりは、ルンバやブラーバ等のロボット機器や、ごみ搬送などを行うための自動搬送機などの整備です。
    昨今のロボット機器は、磁気テープを貼る事で、定期的なルートな配送ルートを容易に整備することが可能です。ガウンを脱ぎ着を頻回に行う状態が継続すると、本当にきついものです。トイレの時以外は常にガウンを着ている状態となってしまいます。
    物を運ぶ、汚染物を回収するという単純ワークは、ロボットテクノロジーの活用で自動化すべきです。
    アルコール製剤の噴霧装置を用意すれば、動かすタイミングでごみ箱を全てアルコール拭きしないといけないというような業務などは自動化できます。
    患者の呼吸器管理、バイタル管理、輸液ポンプ管理、ECMO管理といった重症観察と、吸引、清拭等の基本看護業務に専念できる環境整備が必要です。

    神奈川県が独自にスタートし、今日から開始となる入院基準について大賛成です。
    重症度のスコアについては、修正、調整があるとは思いますが、65歳以上なら一律入院とする国に基準では病床がすぐ不足してしまいます。
    また、転床、転院、もしくは療養施設への転出基準も必要になると思います。
    軽症者は自宅隔離、軽度中等症は療養施設、中等症は感染症指定病院、重傷者は集中治療室を完備した病院となる体制が必要となると思います。在宅隔離にしても、体温計と、酸素飽和度計測器が必要となります。皆さんの家庭には配備終わってますか?私の家には、体温計は個人別に、酸素飽和度計測器は家族で1台確保してあります。酸素飽和度は93%以下が危険な基準となります。国、特に政治家には、インフルエンザ特措法の改正で、マスクの義務化や、リスク患者の検査義務化などの対応をお願いしたい。入院、転院、転出基準などは専門家会議などの諮問機関の仕事でしょうから、頑張って欲しいものです。私は地域を守るための教育や、情報発信を頑張ります。

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