日本感染症学会より、新型コロナ病原体検査の指針が改定されました。
6月16日に発表されたガイドラインを改定する内容になっています。

鼻咽頭ぬぐい液での検査だけでなく、鼻腔ぬぐい液での検査についても対応可能とされました。
鼻咽頭ぬぐい液は、医療従事者による綿棒で鼻咽頭部まで綿棒を挿入するため咳嗽反射での汚染リスクが高い状態ですが、鼻腔ぬぐい液の場合は、患者自身にとってもらうことも想定されています。
鼻腔ぬぐい液は、鼻腔2センチ程度にスワブを挿入し5回転ほど回転させて検体採取する方法です。
鼻汁がでている状態であれば容易に採取できそうですが、患者の状況次第な感じがします。
唾液による検体の有用性も示されているが、唾液の場合は、PCR検査では対応可能ですが、インフルエンザの簡易検査・抗原検査では感度不良で利用困難なので、新型コロナ・インフルエンザ同時検査を考えた場合は、鼻咽頭ぬぐい液か、鼻腔ぬぐい液での対応が現実的だと思います。

新型コロナ病原体検査の指針第1版